「昨日はつながったのに!」ノートPCのフォルダ共有が、ある日突然“ご機嫌ナナメ”になる本当の理由
「あれ? 共有フォルダが開けない……。さっきまで使えていたのに!」
オフィスでそんな声が上がったことはありませんか? 開業したての事務所や、少人数のチームでよく取られる方法があります。それは、**「誰か一人のノートPCの中に共有フォルダを作って、みんなでデータを使う」**というやり方です。
確かに、これなら新しく機械(NASなど)を買う必要もなく、今ある道具だけで「タダ」で始められます。資金が限られているスタートアップや開業直後の方にとっては、まさに「苦肉の策」であり、賢い工夫の一つと言えるかもしれません。
しかし、現場を支えるITのプロとして、あえてお伝えしたいことがあります。
しかし、現場を支えるITのプロとして、あえてお伝えしたいことがあります。
実は、ノートPCを「サーバー(親機)」として使い続けるのは、**「短距離走の選手に、24時間365日、一睡もせずに立ち続けろ」**と言っているようなものなのです。
なぜ、設定は間違っていないはずなのに「繋がったり繋がらなかったり」するのか? なぜ、あなたの貴重な仕事の時間が、この「繋がらない問題」で奪われてしまうのか?
今回は、意外と知られていない**「ノートPC共有に潜む3つの罠」**について、現場での実例をもとにお話しします。
罠その1: 睡魔には勝てない?「節電機能」という名の強制終了
ノートPCは、バッテリーを長持ちさせるために「使っていないときは休む(スリープ)」のが最大の美徳です。
- 現象: 親機にしているノートPCの画面が暗くなると、共有ネットワークも一緒に「休憩」に入ってしまいます。
- ここが厄介: 設定でスリープをオフにしていても、Windowsのアップデート後などに勝手に「省電力モード」が復活し、ネットワークアダプターだけが勝手に眠りについてしまうことがあるのです。
罠その2: Windows Updateは「予告なしの模様替え」
Windowsは常に最新の状態を保とうとしますが、これが共有設定には天敵となります。
- 現象: 夜中に勝手に再起動が行われ、朝来たら「パスワード入力画面」で止まっていた……。こうなると、他のPCからは一切アクセスできません。
- ここが厄介: アップデートの影響で、これまで「プライベート(信頼できるネットワーク)」だった設定が、勝手に「パブリック(公衆)」にリセットされることがあります。すると、セキュリティの壁が急に高くなり、仲間を「不審者」としてブロックし始めてしまうのです。
罠その3: 守りが強すぎる?「セキュリティソフト」の勘違い
PCを守るためのウイルス対策ソフトですが、サーバーとしての役割を邪魔することがあります。
- 現象: 昨日まで通していた通信を、ソフトの自動更新後に「未知の脅威」と見なして遮断してしまうケースです。
- ここが厄介: 複数のPCで異なるソフト(ウイルスバスターやノートンなど)を使っていると、それぞれの「守りのルール」が衝突し、接続がさらに不安定になります。「Aさんは繋がるのに、Bさんだけ弾かれる」という謎現象の多くは、ここが原因です。
結論:ノートPCは「短距離走」、サーバーは「マラソン」
ノートPCを共有の親機にすることは、決して間違いではありません。しかし、それはあくまで**「一時的な応急処置」**です。
- ノートPC: 必要なときだけ頑張る「短距離走」の選手
- NAS(専用機): 24時間365日止まらない「マラソン」の選手
「繋がらない!」とイライラする時間や、そのたびに仕事を止めて復旧させるコストを考えると、いずれは専用のNASを導入したほうが、結果として「安上がり」になる日がやってきます。
また冗長化(raid構成)や自動でバックアップなどもすることが簡単に可能です。
今は騙し騙し使っていても、**「いつか限界が来る」**ということだけ、頭の片隅に置いておいてくださいね。
「うちの共有フォルダ、最近機嫌が悪いかも……」と思ったら
資金や環境に合わせて、今のベストを尽くす。それがITサポートの役割だと考えています。 「まだNASを買う予算はないけれど、今の不安定さをなんとかしたい」というご相談も大歓迎です。
現場の状況を拝見し、設定の最適化から将来的なステップアップまで、御社に寄り添ったサポートを提案します。まずは、お気軽に今の「困った」をお聞かせください。
[ お問い合わせ・ご相談はこちら ]
お気軽にお問い合わせください。045-308-5656受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]
お問い合わせ